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2023年04月07日
笑いとばせる力 を 欅で見た。
【笑いとばせる力】
#サライ で特集されていた #シスターフッド 「#友人という病」の記事を読みながら、ひとの距離感について思う。
https://serai.jp/living/1119729
この特集にでてくる女性は、#生涯未婚の62歳。短大を出て上京し40年間総務として真面目に勤め上げ定年した。
若い頃、家出をし一人暮らしだったお兄さんが自宅で倒れ、自分で救急車も呼べず亡くなるという事実をまのあたりにし、実家に戻るものの、1年ほどでご両親が相継いでなくなり、またひとりになる。
足元がすくむような孤独感に、近くの大学の学生に貸そうと、家を玄関共有の二世帯住宅に建て替えた。
そんなとき、明るくて元気な女友だちと再会する。彼女とは違い華やかな人生をおくり、いまは離婚しているが、60を超えるとなかなか家を借りることもできないという。
若い頃から人気者であこがれもあった友人と暮らせば、どんなに楽しいだろうと彼女は考え、友人を受け入れる。
しかし、60年超えの女性が暮らしをシェアするのは、若者のシェアとはやや違う。それまで送ってきた人生が長い分、自分へのこだわりもある。
施錠もできる、あちらにはミニキッチンや風呂もある。でも、何ヶ月もしないうちに、彼女は友人のたてる生活音にまで嫌悪感を覚えるようになる。
自分の家なのに、それに耐えられなくなってホテルに逃避したり、あんなふうだから離婚されるのよと思ったり。
彼女のささやかなしあわせにも、マウントとってきて潰してしまう友人のことを愚痴っても、「あんなに明るくて楽しいひとと暮らせていいわね」と、まわりからは理解されない。
お互いのために「言えばいいのに」と思うが、いくら嫌でも、友人がいれば自分が倒れたとき救急車くらいは呼んでくれるだろうと、自分を抑える。
その上、この二人は、夕飯を一緒に食べているようで、その時間が苦痛でたまらないと書いている。
これは、はやいとこ出ていっていただかないと、ストレスで病気になるんじゃないのと、他人ごとながら心配になってきた。
たぶん、生涯未婚、40年も一人暮らしというのが、他人と暮らす生活に、いらぬ夢や期待を持たせたのだ。
#夫源病 なんて言葉が流行り、妻のうつ病が問題視されたが、夫に限らず、他人同士が完全なる理解などできるはずがない。
ましてや60も過ぎて。
大学生に貸そうと思って建て替えたのに、玄関共有ってのも、大学生と朝晩会って挨拶くらいはできて、たまにはご飯もご馳走して、自分が倒れたときには救急車をよんでくれる、疑似親子のような関係を夢想していたのだろうけど、
そんなお婆さんは、大学生には重いわね。

昨日、外回りの帰りに、古新町 #珈琲倶楽部欅 さんでココアを飲んだ。
初めて入ったのだけど、常連のお客様(女性)たちが、老人介護やら夫の再就職やらを明るく話していて、私もつい笑い、話に混ざった。
似たような世代だからわかる話をたくさん聞かせていただき、今、稽古している「壁の鏡とおひめさま」の大いなる参考にもなった。
次の予定が迫っていたので「また、ここで」とお暇したが、家に帰る前のひととき、こんな場所はとても大事だ。
家に戻れば、誰だっていろいろある。
喫茶店で笑い飛ばせる力も、長い経験のなかで培われたもの。
サライを読みながら、これからは、#夢みがちな老人 が一番寂しい老後を送るのかもなと思う朝。


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Posted by まちかど漫遊帖 at 16:18│Comments(0)
│るいまま
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