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2022年11月02日
稽古のおわりに思うこと
【そして稽古ははじまった】
夜は、11月3日 #茶室る庵 音楽と言葉と喫茶店「#香川の文化を伝えようとした女」公演の音楽班 サックス兄妹との稽古。
稽古前に、昨日、山地のお兄さんと会い話しをし、私が自分自身に誓ったことを伝えた。
お兄さんは絶対照れて否定すると思うが、お兄さんのなかにある山地への深い愛情や、無念を強く感じた。
生きていて欲しかった。それは、山地を取り巻くすべてのひとが願うことだ。でも、ご家族にとれば、ただ情緒的にそれを口にし涙でごまかせない思いがある。
私自身は山地の人生に何か大きな影響を与えた人間ではない。ご家族のお気持ちを理解しましたと簡単には言えない。
でも、私は、今も山地が残した作品の最高の読者でありたいと思っている。彼女が書き手として編集者として、この本に託した思いを、しっかり受け止め、11月3日のステージをつとめたいのだ。
そして、稽古ははじまった。

【稽古おわりに】
PRkagawa1号をはじめて手にしたのは、2017年1月21日。丁寧に、熱を持って作られた冊子だった。
私は、山地の作るものが大好きだった。たぶん、書き手としての強い思いや、人見知りの人間にありがちの不器用さを、自分に重ねていたのだ。
山地が旅にでたあとも、山地恋しはなかなか終わらず、PRkagawaやfacebookの山地の記事をよんでは、ひとり笑ったり泣いたりしていた。
それは、2017年の大晦日、人見知りの山地が勇気をもって声をかけてくれたのに、自分の扉をうまく開けられなかったことへの後悔もあった。
今年の夏、山下アキさんに本棚で眠るPRkagawaをもう一度開いてもらいたいのだ、そのために何かしたいのだと相談した。
私は「音楽と言葉」という るいまま組の舞台スタイルで、お客様に山地の作品を知っていただく、アキさんには、山地が作りたかった、今日も明日もあさっても、みんなが笑顔になるような時間を作ってもらえないだろうか。
アキさんの協力を得て準備ははじまった。お父さんも喜んでくださっているよという言葉も背中を押してくれた。
取材をし、脚本を書き、音楽打ち合わせをし、リコーダーアンサンブルで稽古し始めたが、リコーダーの強敵ぶりに、アルトサックスアンサンブルに変更となり、毎週火曜日の夜はサックス兄妹が来て稽古。
稽古がある程度進んだある日、山地のお兄さんから連絡があった。お兄さんと話しながら、私は情緒にもたれすぎている自分を恥じた。
ご家族の中にある深い愛や無念を冷静に話して下さるお兄さんと、山地の育った街を歩いた。なにげない思い出話というのは、脚色のない真の言葉だ。
脚本は少しずつ書き換えられていった。
稽古は、今日11月1日が最終日。今日が山地が旅立った日であったことを、サックス兄妹に伝えた。
「明後日の本番で、サックス兄妹おわるんかぁ」ときんじさんが言い、奈美ちゃんが作ってきてくれたアップルパイをみんなで食べた。
本番は、思いっきり楽しくやろうや。
山地、PRkagawaのおかげで忘れられない3ヶ月になったよ。こんな時間を作ってくれてありがとうね。

サックス兄妹
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Posted by まちかど漫遊帖 at 18:18│Comments(0)
│るいまま
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