
漫遊帖top 2025春コースリスト アンケート ガイド関連web
■取材等について■ 取材等のご依頼は、ガイドブックにのせているツアー申し込みの連絡先への直接のアポはご遠慮ください。まちかど漫遊帖事務局または総合プロデューサーるいまま まで。
2022年07月27日
残月亭 水無月の茶粥茶会 6/12 記録
【残月亭 水無月の茶粥茶会 6/12 記録】

まちかど漫遊帖が、ふたりの数奇者、茶人 中條 晴之 菓子職人 住田 俊二 とともにお届けする数奇者茶会。
今回は、ジメジメし始める6月12日に、初夏の残月亭 「#水無月の茶粥茶会」と銘打って開催いたしました。
茶粥というキーワードを公開した途端、「茶粥と言えば碁石茶ですね!」と、いろんな方からお言葉を頂いたのですが、
今回は酸味が強い碁石茶ではなく、#阿波晩茶 を使いました。
碁石茶も阿波晩茶も発酵茶。途中までの製法は似ていますが、団茶のままではなく、茶葉を開いて干し味わいを増す阿波晩茶は、その手間の多さから生産者も減り、
いつもお茶をお願いする 片原町 #原ヲビヤ園 さんからも、阿波晩茶が希少になっていることを伺っておりましたので、残月亭の茶粥は阿波晩茶にしようというのは当初からの予定。
茶人が、何日も前から試行錯誤し、京都の茶懐石 #三友居 さんの茶粥からもヒントを得て作られた、この日のための茶粥は、

薄く味付けされたお豆腐に海苔を重ね、その上に阿波晩茶で炊いたシャキっとした茶粥を盛るので、一瞬の油断も許されず、各席ごとに、茶席の始まる時間に合わせ作ることに。


茶粥当番は、盆点前ガールズの奈美ちゃん。料理感が良い奈美ちゃんならではの出来上がり。
お菓子は、グルテンフリーのフランス菓子 #パティスリースミダ がつくる #水無月。6月の終わり夏越の祓のときに、一般の茶会でもよく出される水無月を、こちらもこの日のためだけに作られたフルフルの水無月。


堂々とした大きさに見えますが、希少糖を使った洋菓子は血糖値が上がらないぶん、スルっと身体にはいります。
水無月を頂く習慣は平安時代からあり、無病息災、疫病除けを祈ったそうですから、この茶粥と水無月で、この夏はみなさん無事乗り越えられるはず。
茶は、濃茶より軽く、薄茶より濃い目に、原ヲビヤ園「#万代」を使いました。
床の「#魚鳥来親人(ぎょちょうきたりてひとにしたしむ)」に揃え、茶席の道具や設えには、そこここに動物たちが潜んでおりました。
これも数奇者茶会の妙。








この言葉には、
「少しでも邪心があれば魚も鳥も警戒して近づきません。彼らが親しく近づくのは真に心の清らかな人」の意味があります。
今席にお集まりくださいました皆さまの、茶粥にもお菓子にもお道具にも素直に感動くださる姿に、
まさにこの軸の言葉どおりの茶会になったなと、私も嬉しくなりました。ありがとうございます。

1席目

2席目

3席目
皆さまを送り出し、茶席の片付けを終え、春の漫遊帖数奇者茶会は無事終了。秋から冬にかけては何をいたそうか?と、茶人と話しながら一服。

無理な願いも受け入れ知恵を出してくれる茶人や菓子職人、水屋を支える洋子ちゃん奈美ちゃん、そして何より足を運んでくださるお客様ががいての数奇者茶会。
秋もどうぞよろしくお願いします。
漫遊帖top 2025春コースリスト アンケート ガイド関連web
■取材等について■ 取材等のご依頼は、ガイドブックにのせているツアー申し込みの連絡先への直接のアポはご遠慮ください。まちかど漫遊帖事務局または総合プロデューサーるいまま まで。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。