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2022年12月04日

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録





【冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録】

冬の残月亭 「#数寄者臘八茶会」無事終了いたしました。ありがとうございました。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

#まちかど漫遊帖 は、どの席も会費という形で集金させていただくので特別な決まりごとは何もないのですが、

数寄者茶会シリーズは席亭が茶人ですから、お茶人さんがお集まりいただくことも多く、封筒に「寿」と書いてくださることがあります。

席のなかでも話題にでましたが、炭から道具から場所から掃除から、ひとが集まり茶をいただくまでには、前段階の準備があれこれあり、

無事に席が開けることは、亭主にとっては大変めでたきこと。ともに喜び労る、日本のよき風習なんだなと感じます。

#臘八茶会 と銘打ちながら、座禅とも断食とも縁遠い、#チーム数寄者茶会(中條、住田、るいまま)ですが、

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

そこは知恵を働かせた設えと、この日のためのお菓子でみなさまをお迎えいたしました。



■今回は、ひさびさの濃茶席。

各服点てになって久しく、なんだか濃茶が薄茶の濃いやつになり、濃茶を回し飲むことによる、一座建立というか、非日常的な儀式感がなくなっておるなというところに、

茶人が官休庵の若宗匠から新しいカタチの濃茶席を提案されたということで、ご家族やお仲間など近しい方とお越しくださったみなさまには、先にお伺いし、回す茶もお出しすることに。

茶人は、濃茶らしい濃茶をねることができ懐かしい気分になりましたと言い、お客様も濃茶を回すなんて久しぶり、こうだったかしら、ああだったかしらと、話題も華やぎ、良き席となりました。

プロデューサーの私としては、初めて濃茶に触れるかたも、各流派の先生がたも同じ席に座り、解説しあいながら誰もが困らぬよう茶を回していく和やかな雰囲気に、認め合い助けあう本来の茶の世界を見られた思いです。

床は、年末らしく「無事」
香炉の上には、カエルが座禅を組んでくれています。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

釜は、古芦屋。500年の時代を超え、今も茶席にでる釜は小ぶりながらすべてを受け入れる存在感。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

水差しは赤木明登の桶。元はもっと黒かったようですが、いい具合に赤が出てきております。




大ぶりの茶入は備前焼ですが、持てば軽やか。軽さは土の良さだそう。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


この日の茶碗は、いろいろ準備されておりましたが、お客様のお顔をみながら半東の洋子ちゃん、奈美ちゃんが選び水屋からでてきます。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

一番人気は、クリスマスツリーのような絵の描かれた鼠志野。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

そして、茶人作の黒楽。こちらは広島の武将茶人であり作陶家でもある上田宗箇の茶碗「さても」をイメージして作ったそう。茶碗の外側のしのぎがシャープで男らしい茶碗ですが、手にすっぽり収まります。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


花は、紅白の椿にまんさくの照葉。花入れはハンガリーのもの。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


■パティスリースミダが臘八をイメージしたのは、ブールドネージュ。フランス語で「#白い雪の玉」です。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

打ち合わせのとき、黒漆の銘々皿を使います、外は地味目でと茶人からの指定があったのに、えらい派手ですなと突っ込むと、

外はグルテンフリーのスポンジだけですよ。この時期は、なにかと外に武器を載せますが、それは全て中におさめましたと住田さん。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

中には全て柔らかさの違うムースが縦割りに入り、口に運ぶたびに新しい美味しさがひろがります。

ムースに選ばれた果物と、密かに忍ばせた餡と金柑が、単にフランス菓子とは言えない、茶席の逸品になりました。

見事な返しでございます(笑)




■1席目

茶室る庵 とは切ってもきれない漆作家 北山圭一 さん。洋子ちゃんから濃茶のいただき方を聞くの図。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

こうしてお茶会に足を運ぶたび、次作のイメージがわくそう。最後にお出しした干菓子ののった猫のお皿に興味津々。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


■2席目

盆点前ボーイズの今出くん、茶人かもちゃんから濃茶のいただき方を聞く図。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

坂出の浦田ご夫妻も、はじめて残月亭茶会に来ていただきました。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


■3席目

茶室る庵の茶杓「好日」を作ってくれた吉田誠さんと尚美ちゃんご夫妻が来てくれて、茶杓のわだいに盛り上がりました。

輸入品であった象牙の茶杓時代から、日本独特の美でもある竹の茶杓ができるまでや、蟻腰のことなどなど。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


■4席目

最後のお席は、もう真っ暗。庭にはランタンを置きましたが、残月亭ファンの川西さんがきてくださると、場はパッとあかるくなりました。

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録


公楽の米崎さん、美里さん、次はクリスマスキャロル。よろしくお願いします!

冬の残月亭 数寄者茶会 12/4記録

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